明日
それから数年が経ち
海咲が生きてた頃には1度も行かなかった夏祭りに僕は毎年行くようになった
まるで海咲の死を悼むように
そして、あの毒々しい花火を見る度に
君の太陽のような笑顔やまなざし
君と過ごした溶けるような夏の日を思い出す
ねぇ海咲…早く戻ってきてよ
死んだなんて嘘だろ??
冗談だよ。心配しちゃった??
ってあの日みたいに笑ってよ
僕を孤独の海から掬ってくれた時みたいにさ
また明日
ってさ…
< 6 / 8 >

この作品をシェア

pagetop