素直になれたら
第1章

夜の街

チェックインしたばかりのホテルの窓から街を見下ろす。


降りしきる雨に濡れた街並みが自分の心のようで、苦いものが喉元まで込み上げる。


それとともに、もう癒えたと思っていた心の古傷がチクリと痛んだ気がした。


7年振りか…


心の中で呟いた瞬間、あの時味わった気持ちが鮮明に蘇った。


悲しみ


怒り


絶望…


いまだに。
7年経ったいまだに、
まるで昨日の事のように思い出した。
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

Sweet*animaL

総文字数/7,451

恋愛(その他)35ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop