【続】想われたくて…―Side story―
これが……?
「えぇ〜。圭介クンと一緒に寝たかったぁ〜!!今度は、絶対だよぉ?」


そんなカオリを適当にあしらい


部屋へ戻ると……


上半分がガラスになっている扉の、ガラス部分が


チェックのシャツで覆われている。



??



!!



あいつ、まさか……!?


シャツの隙間から、中の様子を覗いて見ると……


伊藤の膝の上に、向かい合わせにまたがるサヤカ。


そんな状態の二人の姿が見えた。


そして……



「きゃ〜!!いやん、あの二人。チュッチュしまくり〜♪」


カオリは興奮ぎみ。



そう。



あいつら……



キスしまくって



伊藤の片手は、サヤカの胸。



しかも、服の下から……!


ったく。



って……



前までの俺は、こう見えてたんだよな。



はぁ〜。



今更、自分が情けない。





……帰ろ。




「俺、帰るわ〜。」


カオリにそう告げると


「カオリも帰る〜。」


そりゃ、一人でコトが終わるの待ってらんねぇわな。


「カオリチャン、荷物は?」


「ちゃぁんと、持ってる!良かったぁ〜、荷物持って出てて……。」



全くだ。





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