幽霊なキミ。
自分の部屋で、制服を脱ぐ。




あ、しまったナオトがいるの忘れてた!!



ブラジャーとパンティだけになってしまった時に気づき、バッと振り返ると、ニコニコ顔のナオトが座っていた。





カーっと、顔に熱が上がってくる。


「ばか!!!いるならいるって言いなさいよ!」




私は前を隠して言った。



「ずっといたじゃん。」



ナオトはなおもニコニコしている。


「椿ちゃん、スタイルいいね。」



「うるさい!変態!!」
 


「俺だって年頃の男子だからねぇ。」


「ばか!!!変態!!」



「変態2回目。そんなにいうならもっと変態なことしてあげようか?」



「え?」



ナオトは立ち上がり、こちらにつかつかと歩み寄ってきた。




「ちょ、ちょっと来ないでよ!」



私は近くにあったハンガーを投げたけど、すけてるナオトにはちっともあたらない!


もともと壁際にいた私はあっという間に追い詰められた。



「椿ちゃん……」



やけに甘い声で耳元に囁くナオトに、体の力が抜けてしまいそうだった。



「な、なに……!」



私より背の高い彼の顔をなんとか睨みつけた。




すると、彼はふっと笑った。



「涙目になってる。可愛すぎ。」



そう言うと私の頭をコンと叩いて(スカってなったけど)



元の場所に戻っていって座り、自分で両眼を手で塞いだ。



「これ以上嫌われたくないから早く着替えなよ。」





私は腹立たしいのか恥ずかしいのか分からないけどカッとなって言う。




「あんたなんか大ッ嫌い!!!」


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