ヤクザと少女2

けじめ


「竜之介に


きちんと話そうかと思って



もういいでしょ?」




「ああ



理解できる年齢だろ」



大我は近くのレンガに座っている



私と翔もその近くに座った



「竜之介あのね?」




私は過去のこと竜一のこと


すべてを話すつもりだった


覚悟もできていたのに


そうしても話せなかった事があった



「俺が言おうか?」



翔は全部知っている


だけど自分の口から言いたかった


本当は今までのことは竜一が言うはずだった



でも『死人に口なし』


だから私がきちんと言う



その覚悟だったのに



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