初恋チョコレート


ムカムカしながらその人が行った反対方向の校門まで走った。


「大河、お待たせ!!」

「おー」


息をきらしながら大河のもとへ到着。


「遅かったじゃん。なんかあった?」

「……別に?」


イラつきをぶつけないよう平然を装う。


「嘘つけ。なーんかあったろ?」

「うっ。……幼なじみって怖い」


見抜かれちゃった。

すると大河はあたしより不機嫌な顔をした。

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