一ノ瀬さん家の家庭事情。
スラリとしたスタイルにスーツが決まってる。

かっこいい、というよりはなんだか綺麗で、そして大人の色気?のようなものが半端なく出ている。

「ちょっと、あの先生めちゃくちゃかっこ良くない!?」

「うんうん!モデルみたい!」

早速女の子と立ちのそんな声がする中、その先生はマイクをとった。

「こんにちは、はじめまして。一年D組の瀬尾先生に代わって担任をやらせていただく神崎朔です。よろしくお願いします。」

声も低すぎず、高すぎず、なんだかとても綺麗でとりあえず色っぽくて。

こんなかっこいい先生、本当にいるんだな。

この先生だったら本気で恋しちゃう女の子とかいそうだな。

そしたら少女漫画でよくある、禁断の恋ってやつになるのかな?


「いやー、あれはモテるわ、断言する。」

体育館からの帰り道、ほのちゃんが納得したようにウンウンと頷く。

「ほのちゃんもかっこいいって思う?」

「そりゃあね。でもあたしのタイプではないかな。ていうか、あたしは真先輩だけだし!」
< 294 / 391 >

この作品をシェア

pagetop