緋扇物語
エピローグ
 とても緊迫した様子で皆が祈りを捧げている中、上王様である麗華様は二人の赤ちゃんを産もうとしていました。麗華様の旦那様である択真様が一生懸命声をかけながら最悪の事態が起こらないように見守っていました。              しばらくして元気な産声が王国に響き渡り祈りを捧げていた人々が涙を流しながら喜びました。択真様が二人とも無事に産まれた事を国民に伝えました。そして、一番先に産まれた男の子の名前を陸と名付け、次に産まれた女の子を美玖と名付けました。                                    時は流れ、王国は幸せに満ち美玖と陸が4歳の誕生日を迎えたその日に最悪の事態は起きてしまった。何者かが王国に火を放ったのだ。そして、その誰かが陸を連れ去ってしまった。もちろん勇敢である麗華様と択真様は、その相手と戦ったが余りの強さに麗華様や択真様でさえかなわない相手に苦戦を強いられました。不運はそれだけでは終わらず、麗華様までもが意識を失なってしまい、他のお城のお姫様や王子様が助けにきた時にはもう麗華様、択真様、そして陸がいなくなっていた。お城の中で兵士とメイドたちが美玖を抱きしめて助けを待っていました。そのおかげで美玖は無事に助かったものの、お城は焼けてしまい、幸せだったはずの美玖は沢山の感情に押しつぶされそうになっていました。              
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