あと一歩の勇気を―君が全てを失ったあの日、僕らは一体何ができただろうか―
「……すみません」
腰を折って謝罪の礼を口にする。
「な、何で朱ちゃんが謝るの?朱ちゃんは何も悪く無いでしょ?」
蓮が少し慌てた様子で朱の折れた腰を元に戻そうと一生懸命に言葉を投げかけるが、朱はまた、すみませんと謝るだけで頭を上げようとはしなかった。
「的場さんの言う通りだ、朱。お前が謝る必要など無い」
「……うん」
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