あの日見た放課後の夕日
椎君のイライラ
帰る時、私はグラウンドに足を踏み入れた。




「おっ、未羽ちゃん!」




「先輩…」





先に椎君に話すつもりだったのにな。





「なに?椎待ち?」





「あ、はい…」





そう言うと椎君は私を通りすぎ





「わざわざ来なくてよかったのに」





と、やっぱり冷たくそう言った。





私はその理由を知りたくて





「なんで椎君怒ってるの?」




「…なにも」




私は頑張って椎君に着いていく。




「なにもって…」




明らかにそんなんじゃないじゃん。




すると




「きゃっ、」




「だ、大丈夫?」




私が石につまずいて助けてくれたのは通りすがりの見知らぬ男の人だった。





「あ、のごめんなさ…」




支えてくれた男の人にお礼を言う。




そんなやりとりに気づいたのか椎君は足を止めてこっちに向かってくる。




「何してんだよ未羽」




「ご、ごめん…」




「あんたもいい加減手、離せよ」




椎君は男の人の手を見てそう言う。





「あ、すみません。では」




男の人はそう言ってどこかに行ってしまった。




「ごめんね椎君…」




「…いや…」




椎君はやっと目が覚めたかのようにこう言った。





「俺なんか…ずっとイライラしてた」




やっぱり…




「私にだよね」




「それ以外もある。さっきのとか」




「さっき?」




「さっきアイツが未羽の事触ってたじゃん。まぢムカついた」




「え…」




「ごめん。後」




「…」




「俺が告白された後未羽、あの女とお似合いだって言ったよな。なんなんだよそれ、俺には彼女がいる」




「…」




「正直未羽からそんなこと言われるとはかなり落ち込んだ」




「ごめん…そういうつもりじゃ…」




「そうだろうな」




「え?」




「いや、なんも。後もう一つは」




やっぱり私が一番悪い人でした。




「部活終わって先輩と話してただろ。それも嫌だったんだけど」




「え、っと…なんで?」




先輩のこと嫌い?




「俺以外の男とあんま話すなよ?」




「なんで?」




話しちゃいけないの?




「なんでって…嫌だからに決まってんだろ、言わせんなバカ」
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