消えてくれない
アキとアヤカ
高校に入学して1ヶ月ほどだって、学校生活にも慣れてきた。

思ってた以上に友達も増えて、楽しい学校生活を送っている。

今もみんなでわいわいしながら弁当を食べていた。

「アーヤーカ♪」

「あ、アキじゃん。どうしたの?」

「遊びにきた^ ^」

「あれ?ミナミは?」

「あー...多分自販機。」

「そっかそっか。隣座る?」

「サンキュー」

『ヤバいヤバいヤバい!なんで急に来んのー⁈』

「よっ!スミレ」

「よっ!」

アキが前に座って話しかけてくれただけなのに嬉しくて、顔がゆるむ。

「なーにニヤニヤしてんだよ笑」

「べっつにー?アキには関係ないもんねー。ねーミナミ!」

「え?なに?俺?笑」

「そこは、うん!っていわなきゃ笑」

「え?そうなの?笑」

「そうだよ!ねーアヤカ♪」

「うん!笑」

「おかえり。ミナミ一口くれよ」

「いきなりそれかよぉ。アキの一口は一口じゃないから嫌笑」

「なんだよーケチーなぁ。アヤカお茶くんない?」

「うん、はい//」

「ん。」

「アヤカ顔赤っ笑」

「そんなことないから!ミナミ変なこと言わないでよ!//」

「照れてんの?」

「もーアキほっぺさわんないでよー//」

学校の合宿が終わったぐらいから、アヤカとアキが凄く仲良くなった。

それは周りのみんなも気づいていて、2人は付き合ってるんじゃないかって噂が出るほどだ。

そんな2人のことを見ていると、私の心はえぐられたように痛んだ。

「どーした?スミレ。なんかあった?」

「なんでもないよ?」

「そっか」

こうやってアキに気にしてもらえるだけで、一緒に笑ってられるだけで十分だって自分に暗示をかけ続けていた。

そんなある日の休み時間、ロッカーに教科書をなおしているとアヤカに話しかけられた。

「スミレに話したいことがあるから、放課後ちょっと残ってくれない?」

「分かった。バレエのレッスンがあるからそこまで長くはいれないけど。」

「うん。ありがとう。ちょっとで終わるから。」

嫌な予感がした。

普通の話だったら今でも昼休みでもいいはず。

『内緒の話?』

授業中もアヤカからの話がなんなのか気になっていた。


放課後、みんなが帰るのを席で待ちながら帰る準備をするアキの事を見ていた。

『アキ、帰るのいつもは早いのにどうしたんだろう?今日は空手休み?』

そんなことを考えているとアヤカとアキが私前にやって来た。

『これは聞かないほうがいい話だ!ヤバいどうしよう!』

そう思うのに私は動けずに、いつものポーカーフェイスでイスに座っていた。

「なに?2人してどうしたの?」

少し自分の顔が強張っているのが分かった。




「あ、あのね?私












アキと付き合うことになったの‼︎」





頭が真っ白になった。

ちゃんと表情を崩さずにいれたのかもわからなかった。

ただ、いつも自分の気持ちがバレないようにしていたお陰ですんなりと言葉か出てきた。

「やっぱりねー。そーゆう話じゃないかって思ってたんだぁー。よかったねアヤカ^ ^」

「ありがとうスミレ!みんなに話す前に、最初にスミレに話したかったの!」

「話してくれてありがとう^ ^アキに泣かされたらいつでも私に言っておいで?私がアキのことボッコボコにしてやるから!笑」

「泣かせたりしねーし!笑ってゆーかスミレ弱そうだし笑」

「私が本気を出したらどうなるか分かんないよぉ?笑
じゃあ、私帰るね。じゃあまた明日ね」


早く2人から離れたかった。

早く離れないと涙が出てきそうだったから。

「バイバイ♪ありがとね^ ^」

「気をつけて帰れよー」

私はなるべく早く歩いた。

下を向いて、泣いてるのがバレないように...
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