王子と魔女の恋御伽



「以前あなたが言っていた”光”っていうのは…



例え何もかもを犠牲にしても求めるもの?」



私の質問に彼女は一瞬驚いたけど、そのあと真っ直ぐに私のほうを向いて



「もし…もし、こんなあたしにも光を求めることが許されるなら…



何を犠牲にしても構わない、あたしは光が欲しい。」



今まで見たどの彼女よりも綺麗な表情をした。


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