海に咲く花〜あなたがいた記憶〜
青空

「おい大空ぁ~!!お前がいると空気が汚くなるんだよ!教室から出てけよ!」

また…まただ…。

「アイツマジで根暗すぎwww」

自分が情けなくて苦しくて生きているのが面倒になる。

だけど、死ぬ勇気もなくてただただいいなりになる日々。
空っぽな毎日。

僕は一体何のために生まれたんだろう…。

僕、大空奏多(オオゾラカナタ)は根暗だ。
声も小さいし、自分の意見が言えず周りに流される。
それが当たり前で僕にとっての普通だった。

そして、そんな自分がいじめの対象になるのにそう時間はかからなかった。

いっそ死んでしまえたらどれほど楽か…。
何回も死にたいと思ったけど行動にうつした日は一度もなかった。

そういう意気地なしな自分が大嫌いだった。

行く場所がなくてふらふらしていたらふと上の方から風がふいてきたのがわかった。

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