誰にも負けないくらい好きです
「そうだな。

俺と朱里はお前がそうやって離れて行くくらいなら、
別れようって
言ってるんだ。

俺らは、それくらいお前のことが大切なんだよ。

だから、もういい加減作り笑いはやめてくれっ………。」


なんで…
なんで……

気付いてたの?

だから、悲しそうな表情をするようになってたんだね。


すべて私のせい


「私のせいで、2人が別れるのはごめんだから。
確かに、2人が仲良くしてて入る隙間がなかったのは事実だし、寂しくて仕方無かった。」


言わないつもりだったのに
本音がボロボロとこぼれ落ちていく……


「ごめん…」

「謝らないで、
私は2人が幸せならそれでいいし、それだけでも嬉しいからいいの。

ただ、少しだけこっちも構って欲しいの。

あ、ごめん………

わがままだよね」


「いや、お前は全然人のことを頼らないからこうしてようやく頼ってくれて、
嬉しいよ。」

大和……

ありがとう


作り笑いはなくしていこう。

そして、笑顔で幸せにって言えるように
頑張ろう









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