黙ってオレのモノになってね。
しかも、その転がってるボールを黒崎君が追いかけてる。
チャンスかもしれない。
グリーン色の網のカーテンを捲り転がって来るボールをチャッチ。
手に取ったボールを清香ちゃんに渡すと黒崎君が髪をクシャっと掴みながら前に立った。
「清香、サンキュ」
黒崎君は、清香ちゃんの前に手を伸ばす。
「あれ清香、目赤いぞ」
清香ちゃんは視線を逸らしながら黒崎君にボールを渡そうとしてた。
お願い、時間を止める事ができれば清香ちゃんの背中を押して転ばせたい。
すると美神君が「あ、悪い」そう言って清香ちゃんの背中に当たった拍子に
ボールを持っていた清香ちゃんが黒崎君と共に倒れた!?