黙ってオレのモノになってね。


立場が無いって...タダ読んでほしい、そう思っただけ。


手紙を出した人の事を想うと感情移入して泣きそうだよ。


「あのさ、それって、香月に気づかってるんだろ?」


後ろから来栖君の声が聞こえクルンと向きを変る。


「どうして?」


「あれだ、香月以外興味ないって事だろ。興味ないのに気づかえって変だろ。オレは、そう思うけどな」


どうして2人とも美神君をかばうの?


「でも...変だよ...」


聞こえない程度のため息を吐くと来栖君から視線を逸らし机の上に置いた教科書に落とした。





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