黙ってオレのモノになってね。



「悪い」


「じゃ~友達でもムリですか?」



どんな子なんだろう?



壁の端から覗くと肌の色が白く髪の色は薄茶色で、ふんわりした長い髪が腰まであった。


背は、私と同じぐらい。


横から見るとマツ毛がクルンと上を向き瞳が凄く大きい。


か、可愛い。


泣いてる。美神君の事が大好きなんだ。


手に持ったお弁当を掴みながら覗くのを止めようって思う瞬間


美神君が告白してきた女の子の頭をポンと叩くと女の子は美神君の袖をクっと掴んだ。



「あのお願いです。付き合うのがムリなら今日だけ一緒に帰って下さい」


美神君は無言のままポケットに入れていた手紙を女の子に返し覗いていた私は壁に背中を押し当てる。



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