黙ってオレのモノになってね。



「悪い清香貸してほしんだけど、いい?」

「えっと・・・」


清香ちゃんの顔を覗くなり考えてみた。


もしかして少し前、話してくれた気になる人?


隣のクラスの黒崎蓮(くろさきれん)くん?


バスケが上手で口数が少なくて近寄りがたいけど友情に熱くて凄く優しいって。


もう一度、清香ちゃんを見てから黒崎君を見て「大丈夫です」そう言うと


清香ちゃんは「勝手に決めないでよ」そう言ってハニカミながら私の袖を掴んだ。



「あ忘れた。私約束してた人がいたの、だから行くね」


軽く笑って手を振ると2人を背に学食に向かった。



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