黙ってオレのモノになってね。


『来栖この間の女は、どうしたんだよ』


『あ?聞こえねえよ、毎日違う女と遊んでる、お前に言われたくない』


口元は笑ってるのに目が怖い2人。


『何なら、この場で決着つけようか?』

『あ~いいぜ』


2人は着てる制服を脱ぎ指をバキバキと鳴らす。


いつも女の子に囲まれニコニコしてる美神君が牙むき出しのライオンのように。

来栖君は獲物を捕らえたら離さない黒豹のよう。


教室に戻ろうとしたはずなのに気になって動けない。


食堂には、数人の生徒。もしケンカが始まったら大変。


睨み合った2人は視線を離さない。


ガタンと椅子の音が響き渡ると美神くんと来栖君が向かい合うように椅子に座り右肘をテーブルの上に乗せ手を合わせ握る。




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