絶対ダメな恋 〜偏見の世の中を生き抜いて〜上
「今日…午後から体育あるぞ……。約束しただろ…?優勝しようって…。」

先生……先生っ……。


涙が電話機にこぼれ落ちた。

「ごめん…ね…先生っ………。その約束……………守れないや……。」


嗚咽が聞こえないように


必死で口を押さえる。


「……俺は…約束…………守るよ……っ。」

先生の声は震えていた。


先生も……泣いてる?


「お前がっ……危なくなったらっ……必ず…助けるって……っ」


………!!


……あれは…バドの事じゃっ……!


僕のことも……だったの?

押さえていた口から、嗚咽が漏れる。



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