博士課程物語 5
1 不思議な空間
透は、ただの浅い知り合い。
私は、蜂の腰の男性がいい!
蜂の腰の論文を書いて、博士に、なる。それが、目標。セラピスに、負けない。
不意に当たりが暗くなり、目眩がする。
いつの間にか風景が町から寂れた遊園地のミラーハウスのような灰色に。
流佳は、これも、いつもの現象・・・
寂れた遊園地のミラーハウスのような灰色の開けていない、しかし無限の合わせ鏡のような奥行き。
闇の四次元。
Γまた、一人消されたぞ!どうする、どうする。」
その合わせ鏡のような奥行きから明るい若い男性の声が。
Γわかってる。決着つける。」
流佳は、声の方に向かい、横隔膜を効かせ話す。
声は、
Γじゃあ、決闘準備、1、2、3」
すると、風景が一変。どこか町の外れにありそうな雑草だらけの広場が。
先ほどの男の声とは、違う。暗い声で。
Γ来たね。秘密を漏らすから、いけないんだよ。これで、10人目。」
年配者だ。スーツを着て、いいお勤めをいていそうな。しかし、まっとうな人間では無い目の濁り。
Γ今までの女の子達と、ほんの少し違うわよ?ほんの少し手強いわよ!」
流佳は、目をつぶり、
Γかつては、太古の聖王。至高は、その霊、または形。」
そして、手を挙げると、その手に黄金の銅鐸が!流佳は、
Γ倒す前に、何故、戦うか、理由を聴いとく。」
Γお前は、消える。この機械は科学の粋!女は馬鹿だから、この機械で試す!」
男は、アブクを口から吐きながら言い切り、五角形の金属を頭に当てた。
閃光が当たりを走る。そして、真っ白い光の空間に。本当の無音状態。
光が無くなり、流佳は消えた。男は、
Γ秘密を漏らすから、いけないんだよ。」
いやらしい声で、言うと、近くにいる猫に、
Γ猫、カワユス、カワユス。」
と、猫に近づく。不意に声が。猫の横に流佳が!
Γ私も、かなりカワユスだと思うよ?」
男の攻撃を、かわしていたのだ。腕の黄金の銅鐸。
流佳は、身体がユラッとしたかとおもうと、いきなり男の腕の中に空手のサンチンで入り、腰をおもいっきり落とし、蜂の腰の超安定姿勢から黄金の銅鐸で、間合いゼロの突き技を決めた。
男は、吹っ飛び、地面に叩きつけられ瞬間、五角形の金属が男を吸い込む。男は小さくなりながら、五角形の金属に、吸い込まれた。
Γさすが、流佳。」
猫が、しゃべった!
Γ今回だけで九人の女の子が犠牲に、なっている。この機械を渡されている男性は、日本に何人いるのかな?」
猫は、
Γ僕は知らない。」
というと、流佳は猫の前に五角形の金属をおいて、
Γみんな私が片付ける訳だ、大変だ。蜂の腰論文も、書かないといけないのに。」
猫は、ニャ~というと、五角形の金属は、消えた。
猫は、
Γ期待するよ。」
というと、流佳は、
Γこの空間は、1962年キューバ危機の回避できなかった核戦争の分岐の日本。生命の分岐変化も微妙に違う。不思議な科学も発達しているし、私のいる日本に不思議な機械を、ばら蒔くし。」
空を見上げる流佳に、猫は、
Γ蜂の腰の君は、強力だよ。また、頼む。君の世界の機械を持った男達は、また女の子を標的にするからね。」
というと、当たりは元の町に戻る。合わせ鏡のような灰色の奥行きは、流佳とキューバ危機分岐の空間のつなぎらしい。
先ほど出たチェーン喫茶店が向こうに見える。透は、離れたコンビニに入るところ。
俳句が思いついた !
俳句/異次元は 霊を求めて 急ぐ春
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続く
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