【短編】もしも貴方が
ネームプレート(付けないといけない校則だ)に目をやると、『亜紀』とだけ見えた。

「あっちゃん」
名前を呼ぶと、亜紀って人はまた怪訝そうにこっちを見る。

「あ−達也−!俺でさえ亜紀先輩、って読んでるのに!」
と祐司が横でうるさい。

「なぁに?たっちゃん」
何かたくらんでるのか、バカにしてきてるのか…

でも、嫌じゃなかった…
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