恐怖メール
 「ねぇ……彩桜、どうしちゃったのかな……」

そう昔の親友に言われても中村さんは平気そうだ。

なんだか怖い顔をして、暗いオーラをまとって、休み時間になると携帯をずっと睨んでいた。








   「鈴菜……?? 何見てるの??」

そう言われて顔を上げると、数少ない友達の‘華夏’が立っていた。
心配そうに私の目を覗き込む黒色の瞳は、純粋な華夏らしかった。


「あ、華夏。おはよう。えっと……」

私はそう言って、中村さんの方に視線を向けた。
華夏は勘のいい子だから、すぐに感づいてくれた。
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