俺、兄貴になりました②
いつものように家に帰り、いつものように弟や兄が帰ってくる。
違ったのは…。
「翔にぃおかえり!」
「おかえりー!……あれ?」
いつもなら、尚と慎が駆け寄ると優しく笑って頭を撫でるのに、翔にぃはそれをしなかった。
「翔にぃ、どうかした?」
陽の声にも反応することなく、翔にぃは真剣な目で俺を見ている。
な、に?
なんか、怒ってる…?
「翠」
「っ…?」
翔にぃが俺の正面に立つ。
怒ったような声。
怒っているような目。
なに…?
俺何かした…?
怖いよ。