きらきら日より
子どもたち
今、ここに女子高生のふりをして、高校生のコスプレをして学校に通う女の子がいるよ。

彼女は、ホントは12さい。

ホントは、高校なんて不慣れな場所より気楽に過ごせる小学校のほうが合っているのかもしれない。

彼女は、人の気持ちがあまり理解できない。

そして、なによりおしゃべりが不得意だ。

しゃべんないから、誤解なんてしょっちゅう生まれる。

しゃべんないから、人にめんどくさい子だと思われる。

なにより悲しいのは、彼女は自分のことを立派な高校生だと思っていること。

まわりの人たちとなに一つ変わらず生活ができていると思ってる。

でも、フツーばれるよね。
小さい女の子ができることって限られてる。

みんなと一緒に横一列に並んでスタートしても、その子には、とうてい追いつくことのできないくらい、みんなは遠い存在でしかないってこと。


考えてもみなよ、12さいの子どもが車の免許とれる?会社に就職できる?

勉強は、百歩ゆずって出来たとしても...

そんな難しい世の中を生きなきゃ行けないその子は、いったい助けてくれる人もいないなか、努力だけでいきていけるのかな、

みんなにも知ってほしい。

その子のような見た目は大人だけど、中身は、小さい子どもな人が今日も頑張って、自分を演じながらうまくやってること。

でこぼこだけど、みんな生きてる。
もう、体がボロボロになっても大丈夫だよ、たぶん。

支えてくれる人がきっと側にいてくれるから。
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