隣のあなた。
やっぱり、つけられてる?
その足音に注意しながら
マンションへ向かった。
「これは、水島様、お久しぶりです」
『田島さん、1週間ぶりです』
コンシェルジュの田島さんが
私を出迎えてくれた。
田島さんと少し立ち話をしている時
私は視線を感じて、外の方を見る
……やっぱり、気のせいかな?
「どうされました?……もしかして、不審者ですか?私、見てきましょうか」
『ううん、大丈夫です。気のせいかな』
私は田島さんにもお焼きを渡し
エレベーターで部屋へ向かった。