隣のあなた。

『はーい』

ドアを開けると
そこには、今宮さんがいた


「紗織様、おはようございます」


『今宮さん、おはようございます』


私の言葉に今宮さんは少し驚いた顔をしていたが、すぐ和かになる


「思い出していただき、光栄です」


『もしかして……今日ですか?』


「御察しの通り、本日です」


折角の休みなのに……
けど、サインするだけでしょ。


『わかりました、行きます』


「では、下でお待ちしています」

今宮さんはそう言ってドアを閉めた
< 27 / 285 >

この作品をシェア

pagetop