隣のあなた。

私は母の写真を見ていた。


本当にいいのだろうか……
本当に母が残してくれたモノなんだろうか……。


悩んだけど、
母が残してくれたモノだと信じて
私は高校を辞めず卒業することにした。



もう少し知識があったら
おかしい事に気がついたのかもしれない。
あの時の私は
母が亡くなり、ひとりで生きていかなきゃいけない現状を
受け止めるのに必死だったから
気にも留めなかった……。
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