隣のあなた。


愛美さんが休みの日は
愛美さんが暇だからと私を迎えにきてくれ、一緒に帰った。


『なんか…すみません。けど、これ以上は愛美さんに迷惑かけれません』


愛美さんの自由を奪っているような気がして嫌だった。


「大丈夫よ、紗織に何かあったら私が嫌なの!」

私たちはいつものように
幾つかの店に入り、裏口や別の入り口から出たりして、万が一つけられていても大丈夫なように帰る。


そして、愛美さんと言葉を交わさず
アイコンタクトをし別れる。
< 58 / 285 >

この作品をシェア

pagetop