隣のあなた。

『待って…雨の日って…子猫を拾った日?』


私が言うと驚いた顔をしていた


『私も、あの日の事…覚えてるの』


「ふっ……やっぱり俺と紗織は、出会う運命だったのかもな」


愛美さんが言っていた運命……
まさかと思っていたけど
敦司さんも、そう思ってくれてたなんて
私は嬉しかった。


『やっとつかまえたって……そういうことだったんだ』


敦司さんは恥ずかしそうに
うるせぇーよって
私を抱きしめた。
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