竜王華伝 (完)
「…××も、知らないよ?

いぶが一人になっても、知らないから。」

「……いぶのこと、好きっていったじゃない!なら!!!!」

「あのね、××は優しくないの。
誰が、応援すると思う?
傷つけてでも手にいれたいんだから。

いぶが傷ついても、知らないよ。

××のものになるなら、それでいい。」



―怖くなんてない。


いぶは、やらないと。

朔を、取り返すんだ!!

絶対に…。

これで、いいんだよね?

彼女は呟きながら、一粒の涙を流した。
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