ずっとそばにいる。
今日は当直。
救命は夜中だろうと関係ない。酔っぱらいの対応、子供がやけどをしたと冷やしもせず、真っ青な顔で駆け込んでくる親等々。もちろん重症患者もいるが・・・

PM2:30
サツキ:(美華寝たかなあ?ああそういえば明後日ダンス友達とBBQとか言ったっけ・・・)

ピロロロロ…ピロロロロ
サツキ:「はい、高度救命センター。」
救急隊「ひどい喘息発作です。受け入れお願いします。あと3分くらいです。」
サツキ:「分かりました。受け入れます。」
光希:「救急?」
サツキ:「はい。喘息発作だそうです。あと3分くらいです。」
光希:「行こうか。」
サツキ「はい。」

ピーポーピーポー
ガチャ
救急隊:「菅野 未来ちゃん 7歳です。」
サツキ:「未来ちゃん分かる?握手しよ。ギュー」
未来:「ハアハアヒューヒューゲホゲホハアハアハアハア ヒューヒュー う…ん…」
(キュッ)
サツキ:「未来ちゃん苦しいね。すぐ楽にしてあげるからちょっと我慢してね。光希先生、意識レベルクリアです。」
光希:「喘鳴ひどいわね。酸素5L。点滴。」
看護師:「はい。」
未来:「ハアハアハアハアハアハアゲホゲホゲホゲホゲホゲホハアハア…」
サツキ:「すぐ楽になるよ!頑張ろう!

15分くらいで落ち着いてきた。
未来ちゃんはぐったりしている。
サツキ:「よく頑張ったね?寝ていいよ!」
未来:「うん。」 スースー…
私は呼吸音を確認してから医局に戻った。
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