恋愛学園
「取り合えず部屋に荷物置いてくれば?」



お姉ちゃんにそう言われ、あたしは階段をのぼって自分の部屋に行った。


懐かしい部屋。


あたしは3ヶ月前まで、ここで暮らしてたんだよね。


そう思うと、なんだか感動的(笑)



「あ~このぬいぐるみ懐かしいっ!」



あたしはふと、ベッドに置いてあったぬいぐるみを手にとった。


このぬいぐるみは、あたしがまだ小さいときにお父さんが買ってくれたもの。


ここに住んでたときはずっとベッドに置いてあったけど、さすがに寮生活だし、置いていくことにしたんだよね。



「あたし…ここで暮らしてたんだよね」



あたしはしばらく、むかしを思い出していた。


それから、またリビングに戻る。


リビングにはお父さんとお母さんがいた。



「どう?寮生活は?」


「うん。楽しいよ」

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