ハナとナナ。


「やばい。もう食えない」

でっかいケーキを半分ぐらい食べたとこで吐き気がきた。


にしても、最高の誕生日。

今までで一番嬉しいかもしんない。


「お姉さん〜遊ぼうよ」


「ん?」


向こうの暗闇から声が聞こえた。


「触んないで」


「いーじゃんっ」


ナンパ?だとしたら助けてあげなくちゃ。


と思い声の方へ向かった。


「おーい。お兄さん。ナンパは止そうよ」


「あ?」


2人組のチャラチャラしたやつがハナを睨んでくる。

「やべぇよ。こいつ月下美人」


「は?知らねぇよ。ザコだろ」


「てめぇがな」


みぞおちを蹴り上げて倒れた男を後にし、


女の子に声をかけた。


「大丈夫?」
< 8 / 19 >

この作品をシェア

pagetop