ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「え……、優人君の……?」
私は弱弱しい声で尋ねる。
優人君のお母さん、中学の頃は、確か、もっとぽっちゃりしてたはず……。
女性ってこんなにも変わるんだ……。
「優人、喜んでたわ。『うさ葉ちゃんと同じクラスになれた』って」
えっ……喜んでた……?
「そう……なんですか……?」
「そうよ、また仲良くしてやってね」
お母さんは雨瀬先輩を見る。
「ごめんなさいね、家の子が」
「いやいや」
雨瀬先輩がそう言うと、お母さんは男の子の手を握る。
「行くわよ」
「はーい」
お母さんは軽く頭を下げると、男の子を連れて歩いて行った。