ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
犬垣君が絵美ちゃんを悲しげな目で見る。
「死んでいい人間なんか、一人もいないんだよ……!!!!」
絵美ちゃんの目が潤む。
「大丈夫ですか!?」
すでに周りにはたくさんの人が集まってきていて、その中の一人の男性が声をかけてきた。
「救急車呼びましょうか!?」
「お願いします」
私がそう言うと、男性はスマホで電話をかけ始める。
「……バカね」
私と犬垣君は絵美ちゃんを見る。
「大切なガラホ壊してまで……、わたしを助けるなんて……、ほんとバカ……」
犬垣君は絵美ちゃんの前にしゃがむ。
「……佐熊」
「何?」