ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「お、お母さん、いっ、行ってきますっ……!」
日曜日の午後2時。私は緊張気味に挨拶をして家を出ると、雨瀬先輩が立っていた。
「先輩っ!」
「うさ葉」
土曜日にデートの約束をしていたんだけど、バイク事故のことがあり、話し合って、デートという形はなくなっちゃったけど、バイト先(高校の近くのラスバーガー)で少しお茶することになったんだ。
先輩、今日バイト入ってるし、私は来週でもいいって言ったんだけど、『うさ葉が事故の恐怖心で家から出れなくなったらだめだから』って、今朝電話で言われて……。
それで先輩、バイトの途中で抜け出して、私を迎えに来てくれたの。
「あのっ」
「ん?」
「バイト、大丈夫なんですか?」
私は申し訳なさそうに尋ねる。
「あ~、すぐ戻れば大丈夫。それより、ごめん。こんな形になって」
「い、いえ………」
雨瀬先輩が私の手をぎゅっと握る。
ドキッ!