ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「……じゃあ、私、お昼ご飯食べないといけないから教室戻るね」
私はガタッと椅子から立ち上がる。
「うん、分かった」
「練習、頑張ってね」
「ありがとう」
私は扉まで歩いて行くと、ガラッと扉を開け、音楽室を出る。
優人君に元気づけてもらったし、とりあえず、先輩に電話しようっ!
私は携帯をスカートのポケットから取り出して雨瀬先輩に電話をかけ、携帯を右耳に当てる。
ドキドキ。
ドキドキ。
『はい』
『もっ、もしもしっ先輩?』
『どうした? また何かあった?』
雨瀬先輩がバリトンの声で尋ねてきた。
ぐっと携帯を持つ私の右手に力が入る。
『じ、実は……』
私は犬垣君の事を話す。