ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 私が気落ちしていると、犬垣君は何も言わずにスタスタとマイペースに階段を上がっていく。


 い、犬垣君……!?


 慌てて私も階段を上がり始める。


 2階に着くと、犬垣君は廊下の真ん中で立ち止まっていた。

「犬垣君?」

 私は声をかける。

 すると、犬垣君はその場にしゃがみ込む。

「い、犬垣君……!?」

 私は慌てて犬垣君に近寄る。

 みっちゃんと雨瀬先輩も2階に着くなり、血相を変えて近寄ってきた。

「犬垣、大丈夫っ!?」

 みっちゃんが必死に声をかける。

「大丈夫だ」

「大丈夫じゃないだろ。肩に手を乗せろ」

 雨瀬先輩は犬垣君の隣でしゃがむ。
< 333 / 700 >

この作品をシェア

pagetop