ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

「さっき、話してた男性、笠なんとかっていう……誰なんですか?」

「ああ、笠原和馬先輩ね。4年の声楽科の先輩だよ。プログラムにも載ってただろ?」

「え……」

 私は鞄の中からプログラムを取り出して見てみる。


 本当だ、載ってる……。

 笠原って、再従兄弟(はとこ)の笠原君の苗字と全く同じ……。

 偶然かなぁ……?


 結季さんが私を見る。

「あれ? あなたこの前、ラスバーガーで……」

 ドキッ!

「あっ、えっと……の、野山うさ葉と言いますっ……」

「そっか、絵美からよく聞かされてたけれど、あなたがうさ葉ちゃんかぁ。かわいいっ。そんな緊張しなくても大丈夫だよ」

「あ、はっはい……」

「絵美からもう聞いてるかもしれないけれど、私は絵美の姉の結季です。よろしくね」

 結季さんはふんわりと笑う。

「はい、よろしくお願いしますっ」

 私はペコッと軽く頭を下げた。

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