ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 私はつむぎちゃんを見る。

「あのっ、つ、つむぎちゃんっ」

「なんですか?」

 つむぎちゃんは顔を背けながら尋ねる。

「これ……」

 私はスマホを差し出す。

 つむぎちゃんは驚く。

「え、これ、私のスマホ!? しかも罅(ひび)入ってるし! なんで、野山先輩が持ってるんですか?」

「……2階の窓から落ちてきたの」

「え?」

「も、もしかして、つむぎちゃんが投げたの……?」

 私とつむぎちゃんは見つめ合う。

 席が全て埋まり、通路が立っている人でいっぱいになると、バスの扉が閉まり、バスが動き始める。

「何それ……ひどいっ! 自分のスマホ投げる訳ないじゃないですかっ!」

「そ、そうだよね……ご、ごめんなさい……」

「……中間テスト終わって鞄の中確認したらスマホなくなっててなんでかなって思ってたけど、誰かが盗んで投げ捨てたんですね……」

 つむぎちゃんはそう言うと、スマホを受け取る。
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