ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
そして、この日から私は塞ぎ込んだ。
私は声が出せない為、携帯のメールを使って話す毎日。
現実(リアル)が、こんなにも残酷だなんて。
――――ガラケー、スマホ、全テヲ含メタ携帯ノ世界ニ染マルベキダ。
――――君もこれを機に、ケータイうさぎに戻ることだ。
このまま、優人君(黒うさぎ)や瀬名君のお父さんに言われた通り、もう一度、携帯の世界に染まればいい。
ケータイうさぎに戻ればいいんだ。
そしたら、少なくとも、これ以上苦しむことはなくなる。
私はもう、苦しみたくない。
だから、この先、誰かと目と目を見て声を出して話すことはないだろう。
私は携帯の画面を見続けるだろう。
これが、きっと、私の幸福なんだろう。