ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 トークを読み終えると、私の体がガクガクと震えだし、口を片手で押さえる。


 泣けなかった。

 悲し過ぎて。

 ただ、胸が痛くて痛くてたまらない。

 どうして、こんなことになっちゃったんだろう。

 誰かが誰かを好きになることは、素敵なことなはずなのに。

 どうして、こんな、こんなっ…………。

 私、優人君のこと恨みたいし、憎みたい。

 でも…………、出来ない…………。

 出来ないよ…………。

 結局、私が優人君と先輩と関わり合ったから、こんなことになったんだもん………。

 もう、どうしていいか分からないよ………。


「大丈夫か?」

 瀬名君が心配そうにそう言うと、私は携帯で文字を打って見せる。

『もういやだ わたし もうこの世界にいたくないよ』

「……どんなに苦しくても痛くても、オレ達は、この世界で生きていくしかないんだよ」

 瀬名君は切なげな表情をすると、

「春宮優人(黒うさぎ)のことだけど、SINEアカウントを削除して、現在、逃亡中だ」

 と続けて言った。
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