ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

「野山」

「……」

「野山っ」

 私はハッとして、犬垣君を見る。

 犬垣君は真面目な顔をし、

「…………やっぱり、何かあるみたいだね」

 と言った。


 黒うさぎのことは、先輩以外には隠しておこうって思ってた……。

 これ以上、誰にも迷惑かけたくないから……。

 だけど……。

 犬垣君になら……、話してもいいかもしれない……。


 私はぎゅっと、犬垣君の制服の袖を掴む。

 私の眉が下がり、涙目になる。

「うん…………、あのねっ…………」

 私は犬垣君に黒うさぎのことを話した。

< 67 / 700 >

この作品をシェア

pagetop