ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「野山」
「……」
「野山っ」
私はハッとして、犬垣君を見る。
犬垣君は真面目な顔をし、
「…………やっぱり、何かあるみたいだね」
と言った。
黒うさぎのことは、先輩以外には隠しておこうって思ってた……。
これ以上、誰にも迷惑かけたくないから……。
だけど……。
犬垣君になら……、話してもいいかもしれない……。
私はぎゅっと、犬垣君の制服の袖を掴む。
私の眉が下がり、涙目になる。
「うん…………、あのねっ…………」
私は犬垣君に黒うさぎのことを話した。