ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL

 私の両目にじわりと涙が溜まる。


 夢……、じゃないよね……?

 先輩とお揃いの結婚指輪だ。

 すごく嬉しい。


 教会の台の前に立っている神父は、雨瀬先輩を見る。

「雨瀬柚人、アナタハ、野山うさ葉ヲ一生愛スルコトヲ誓イマスカ?」

 雨瀬先輩が、はい、と答えようとした時、うさの助が、ブーブー、と鼻を鳴らす。

「ちょっと、うさの助が誓ってどうするの!」

 お姉ちゃんが小声で言うと、クスクスと笑い声が広がる。

 神父は、ゴホンッ、と咳き込むと、

「モウ一度聞キマス。 雨瀬柚人、アナタハ、野山うさ葉ヲ一生愛スルコトヲ誓イマスカ?」

「はい、誓います」

 雨瀬先輩がそう言うと、神父は、私を見る。

「野山うさ葉、アナタハ、雨瀬柚人ヲ一生愛スルコトヲ誓イマスカ?」

「……」

 私は何も答えない。

 周りがざわつく。

「うさ葉?」
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