ケータイうさぎと意地悪先輩。FINAL
「――――では解散」
午後の授業を全て受けた後、担任の江崎先生がそう言うと、帰りのHR(ホームルーム)は終わった。
「野山さん」
鞄を持った絵美ちゃんが声をかけてきた。
「ん? 何?」
「声かけてみただけ」
ええっ……。
「あっ……!」
私は、雨瀬先輩に言われた『極力一人で帰るなよ』という言葉をふと思い出し、声を上げる。
「野山さん、どうしたの?」
絵美ちゃんは、怪訝そうに首を傾げる。
「あのっ、よ、良かったら、そ、そのっ、一緒に帰ろう?」
「ごめんなさい。わたし、他の子と約束してるから」
絵美ちゃんは、申し訳なさそうに言う。
「あっ……、そうなんだ……」
私はしゅんとなる。