檻の中の国

私達は小さな駅の前に来た。


「………お前。」


「………!!

………は……はいっ……。」


「確か、別の世界に居たと


言っていたな。」


「うん。」


「ではその持ち物を一つ貸せ。」


私は螢にヘアゴムを差し出した。






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