隣の席の、クソ悪魔。
図書室の掃除
ケホケホッ



あー、もう、本当に最悪だ



放課後クソ悪魔と職員室に行くと、この学校で全く使われない図書室の掃除を命令された。




ホコリだらけでさっきからずっと咳が出る




「おい」


「…」


「おい、聞いてんのかよ」


「…」


クソ悪魔が言うことを私は完全無視。


「いい加減にしろよ」

そう言って私がポケットに入れていた携帯をとった



「返して」


そう言ってクソ悪魔に手を伸ばすけど、180センチある奴には全然届かない



「俺の本性バラすんじゃねえぞ?」


「無理」


ここでおれたら負けのような気がして、反抗した



「俺のいうこと聞けば良いだろ?


沙羅ちゃん」


そう言いながらまたあの作り笑顔を見せた。



今日は一段と気持ち悪い。


「返してってば」


「やーだ」


まだ作り笑顔を続けるクソ悪魔



…やばい。



過去のことがフラッシュバックしてきて




一筋の涙が頬を伝った



そして頭を抱え込むようにしゃがんだ




やっぱり私弱いんだ…


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