白薔薇学園 ヴァンパイア・ローズ
オカルト研究部
『扉に映る城のバラ

歌う指輪に銀の鳥

消えて消えて迷路

あなたは誰?』

小さい頃から響いてる

それは魔法の呪文なの

「架方美羅くん!今日こそ 我がオカルト研究部に入部したまえ!!」

「嫌です!!私、オバケとか血とかドクロとか、怖いの全然ダメなんです!諦めてください光先輩!!」

私、架方美羅。怖いの全然ダメなんです。本当に。
この追っかけて来る先輩ほ光先輩。

「今なら東京心霊スポットマップ付!」

ひー!

「捨ててください!」

「女の子ならやっぱり髪の伸びる日本人形!!」

ひー!

「お祓いしてください!」

「今日 麩の味噌汁!」(恐怖の味噌汁)

ひー!

「飲み干してください!」

まだ追いかけてくるー!

「入部希望者がほしいなら他の一年生あたってください!!」

「だめだよ!君がほしいんだっ!」

「えっ...??」

まさか...光先輩......私のこと...

「そう...」

ドキドキ...

「こっくりさんが告げている!ねっ」

もう!

「だからそういうのが怖いんですって!!」

光先輩はオカルト研究部部長で、学園でも有名な変人です。

炎天下でも黒マント着て中庭で変な儀式してたり、

誰も行かない古い図書館に部室があったり、

その部室からいつも薔薇の香りがしていたり...

とにかくコワイ!!

「でもさっ光先輩て顔だけは超いいじゃん 理由はどうあれお近づきになれ

んのうらやましいけど?」

ともえったら全然分かってない!

「そういう問題じゃなーいのっ」

そうよ

「不思議なことなんて この世にないんだから

だからネッシーも

ミステリーサークルも

チュパカブラも

ロズウェル事件も

なんにも不思議じゃないんだもん」(ふんだ)

『えっ?微妙に詳しい...』

「光先輩はともかくこの図書館やっぱ怖いね

先生に頼まれた地図もあったし早く出ようよ」

「そうだね」

「血をちょうだい...」

「ん!?」

「血を...ちょうだ...い...」

...

キャーーー...

なに?!

なに今の!!

血をちょうだいって献血か何か!?キャンペーン!?

誰か

誰か わかるように教えてよ〜〜〜〜〜っ

ーオカルト研究部ー

「それは我が白薔薇学園に棲むと噂の吸血鬼

ローズのことだね!?」

ぜえ...はあ...ぜえ...きゅ...

[きゅ...

吸血鬼!?」



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