betrayal-俺は俺を裏切る-
笑顔を消すのに慣れた。

上辺だけ笑っていても、すぐに表情を消す事を覚えた。

可笑しくないのに笑えるし、楽しいと思う事が少なくなった。

『俺の人生は何一つ面白い事なんてない』

迷いなく言ってのけられるようになった。

『いつだって人生終了のホイッスルを聞く覚悟がある』

そう思い込んだ。

躊躇いなく終わらせられる。

そう思い込んだ。

いつしか期待する事をやめた。

希望の光が見えると、自ら目を逸らした。

何かの見間違い。

あれは光なんかじゃない。

そう思い込んだ。

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